独身女性の奇行~猫を添えて~

冴えない独身アラサー女性。一生猫の下僕であることを誓う。

私の可愛い兄、34歳既婚男性

また兄が可愛いことしてきやがったので共有お願いします。

 

仕事終わりの兄から母のスマホに電話がかかってきました。

母がすぐに出られない時は私が代わりに出るのですが、どうやら私と母の声はかなり似ているらしく、母っぽい応対をした後に私っぽいことを言うと、「…ん?いりこか!?」と兄を混乱させることができます。

それが楽しくてやめられない。今後も兄をおちょくっていきます。

 

今回の兄からの電話は、「会社の上司からビアガーデンのドリンクチケットをもらったんだけど、どうすっかな…。みんなで行く?」とのことでした。

その日、兄が加入している社会人バスケチームの後輩からもバスケの練習参加しないか誘われていたらしいので、ビアガーデンに行くかバスケに行くか悩んでいたそう。

でも折角チケットもらったし、その日はうだるような暑さでビアガーデン日和だと確信した私。

「あんたこんないい夏満喫できるのがまた来るとは限らないよ!バスケは嵐でも台風でも体育館で出来るんだから、天気のいい日に夏満喫しないでどうするの!行くよ!」と肝っ玉母ちゃんのように兄の背中を押す妹。

「そっか…そうだよね。行くか!」と素直な兄。

その間母は黙って兄妹の話を聞いていたのでした。

私は別にお酒が飲めなくてもいいので、私の運転で会場へGO!

すでに会場は大盛り上がり。

今までみんなどこに隠れてたん?ってくらい知らない人がいっぱい!イベントやお祭りのいいところはこうして見知らぬみんなに会えるところですね。

メインの席は埋まっていましたが、端っこのベンチがあいていたので兄にドリンクだけ買ってきてもらうよう指示し、私と母は席取りならぬベンチ取りへ。無事確保。

ドリンク購入した兄と合流し、今度は母と兄がおつまみを買いに行くことに。

私が一人ベンチで待機することになったことに対しシスコンの兄が、「一人で大丈夫?ナンパされない?」と心配するのでした。

周りの喧騒で「一人で大丈夫?乱暴されない?」と聞き間違え、そ、そんな…///公衆の面前で!?///ここの治安どないなっとんねん!///と思いましたが、すぐにナンパと聞き間違えたことに気づき、「大丈夫だよ^^」と答えました。

だとしてもどんだけシスコンなんだか。本当に面白い兄で助かります。

 

おつまみもドリンクも揃い、家族3人で乾杯。私はオレンジジュース。

以前飲み屋で働いていた兄はこの会場に知り合いいっぱいです。

「あれが○○の社長で、あっちの人が□□の社長。こっちがオレの同級生。十人に一人は知り合いだな!」と逐一私に言ってくる。

「じゃああの人は?」と通りすがりのおじさんを目くばせすると、「あの人は知らないおじさん」と言ってました。おもしれー男。

私が、「知らない人がいっぱい居て楽しいね。私好みのマッチョなイケメンの知り合いいないの?」と聞くと、「いりこマッチョ好きなの!?」と驚いていましたが、すぐに「じゃああの人は?イケメン」と指さしたのはただのスレンダーなイケメン。

「どこがマッチョなのよ!?ガリガリだよ!」

「そう?でもイケメンでしょ?」

「イケメンよりマッチョに重きを置いてくれ」

「あの人ね、前に夜にバイトだけ来てたけどその時新婚でさ。でも店の女の子に手を出して、本職にばれたら相当まずいからバイト辞めさせられたんだよ」と、文春もおののく暴露をしてくる。

おもしれー男。(二回目)

その後も兄の友人の彼女のスキャンダラスな暴露を聞き、二人で大盛り上がり。母は兄妹を微笑ましく見守るのでした。

そして兄がぽつり。

「やっぱり家族でくるのいいな。楽しいな」

 

はあ?⚆□⚆?

なんでそんな可愛いことスルッと言うん?

あなた成人男性よね…?恐ろしい子…!

その後もお酒の入った兄は上機嫌で、「今日あったかくていいな~!いりこが行こうって言ってくれなきゃ来なかったわ」とか、「飲み物ないじゃん。どうする?オレンジジュースでいいの?」とか、「オレね~、ポテトこんなに細いのキライ!」とか、なんか逐一カワイイんですよね。

昔から兄は私よりカワイイ仕草や態度が多かったです。

2人で出かけてて急に雨が降り出してしまった時、「ひゃああっ、雨っ!」と言いながら雨に当たらないよう足早に店内に走って行ってしまったこともあります。

私達生まれる性別間違えたね。

 

ビアガーデンも終わり、車で兄を自宅へ送り届けた時も最高にヒロインでした。

それじゃあね、と運転席の窓を閉めようとしたその時。

「今日は楽しかった。ありがと」と微笑む兄。

お前は私の彼女か!?

一体どういうことなのよ!?

誰か兄がヒロインの少女漫画かいてくださーい!!じゃないと、じゃないと私がどうにかなってしまいそうでーす!

これはあれですから、ノンフィクションだし、兄は実在します。あと兄は心も体も男です。

なのに素がヒロインって…。女として、妹として負けたわ…。

 

兄は家族大好き人間で、母と二人で銭湯行くの好きだし、私と映画館で一緒に映画観るのもなんとも思わない。

自分の友人との飲み会に母が参戦しても全然楽しいらしい。

ちなみに、「オレはシスコンだけどマザコンじゃない」と宣言してます。

しかし母と二人で居酒屋で飲んだりもする。

以前、母が兄と居酒屋に行くというので送っていきました。兄はまだ到着していませんでしたが私は用があったので母をその辺に落として帰宅。

後に聞いた話ですが、待ち合わせ場所から数十メートル離れたところを歩いている息子らしき人影が見えた母が、「息子かー!?」と叫ぶと、「息子だー!」と返事が返ってきたそう。

お前ら何やっとんねん^^

 

おもしれー家族!