私よく独り言いっちゃうんですよね。
家では本当にしょうもないこと。
仕事なら困ったときによく独り言を言います。
印象的だったのは、あの日。事務職していた時。
仕事を頼まれて、その書類を探してたんだけど全然ない。本当にない。
どれだけ探してもないから、通りすがりの上司に聞いたら「それはそっちの棚にあるよ」と言って、本当に通り過ぎていきました。
空港にある動く歩道みたいでした。
なので一人で探すもやっぱりない…。
こんなに探してもないなんて、私に物を探すセンスはないのかと思っていたらつい独り言出ちゃいました。
「う~ん、そんなこと言ったってないんだよな~」
えなりかずきみたいな言い方してしまったと思ったけど時すでに遅し。
なんということでしょう。
後ろから声が聞こえてきました。
「そっか、ないのか~」
さっきとは別の上司です。
泣きそうな声でNAI-NAI-NAI 書類がないとシブがき隊並みにいう私を後ろから見ていたのです。
ば、ばかな…!霊圧を感じなかったぞ…!?
しかも私のえなりかずきみたいな言い方に少しも触れない…だと…!?
そっか~ないのか~じゃないのよ。
危なかった。
ここで私が「クソが!この棚にねぇからどこにあるか聞いてんだろうが!」とか文句たれてたらそれも聞かれてたってことでしょ?
危なかった。
仕事中の独り言は本当に怖い。
自分で意識できてるだけでもかなり言ってる。
- え~っとぉ…?
- …と、いうことは…?
- 困ったなぁ…
- お腹減った…
- どういうこと?
- どういうことなの、だから!
- はぁ?
- …っんだよ…
- まじか
- あら?
- あら~!
- あららら!
- あらちょっと!!
- ウソでしょ…
「あら~」は一番よく言うかもしれません。
この「あら~」はかなり汎用性があって、人との日常会話でもかなり便利です。
多分有名な「さしすせそ」より使えますよ。
相手が自慢してきたら「あら~!」
相手が悪口、愚痴を言ってきたら「あらら…」
相手がネガティブなこと言ってきたら「あら~…」
声色をかえて「あら~」と言ってたら大体相手はすぐ続きを話し出すので、またうんうん聞きながら時折「あら~」と言えばOKです。
アラー(神)と言うくらいですから、すごい言葉なのは間違いないでしょう。
一番手に負えないのは家での独り言です。
私はトイレとお風呂に入るときは無言でいられない。絶対何か喋っている。
さっきのトイレは歌った。
「おしっこが出る~♪おしっこが出る~♪だから人間って、イヤよね♪(作詞作曲:私)」
歌い終わったとき、私は一体なにを言っているんだとびっくりしました。
自分でもわからないのですが、突然曲と詩が降りてくるんですね。
う~ん、天才かな?
第二の米津とは私のこと?
ジブリに呼ばれるのも時間の問題か…。
猫に対する発言が独り言の部類に入るかはわかりませんが、かなり気持ち悪いことを言っている自覚はあります。
今日もうちの猫は快便。
そのうんこを片付けながら「わ~すっごいうんこ!こんな立派なうんこするなんて最高じゃん!そういうとこだ~いすき!」と告白しました。
でもその時、猫は私のそばにはいませんでした…。
あと、最近バリトンボイスで意味のない発声をするのにハマっています。
イメージは秋川雅史さん。
あの声で「んま~~~~~~~~~~」とビブラートきかせることにハマってます///
私は声が大きいので、突然の秋川雅史さんレベルの発声に母のスマホを打つ手が跳ねました。
普段あまり驚かない母が、スマホの文字入力が打てなくなるほど驚いたのです。
それ程までに私の声は轟いたのでした。
私はそれが誇らしかった。
だから私は今日も歌います。
この声がみんなに届くように。
そういえば職場にとても小さくて、可愛い人がお惣菜コーナーで働いています。
新人の私にも率先して「お疲れ様です」と声をかけてくれる天使。
つい先日も彼女が先に退勤する際、「お疲れ様です!」と可愛く声をかけてくれるもんだから、「お疲れさまでした」と返した後に同じ声量で「かわい~」と言ってしまいました。
独り言が多いことの悪癖がここまで…。
彼女がびっくりして振り返ります。
「すみません、つい…」
私が慌てて取り繕うと、彼女ははにかんで会釈して帰っていきました。
私が男だったら恋が始まってますよね?
どこの少女漫画だよって。
私だって言われたい側だっつって。
私だってつい口から出てしまった感じで「可愛い…」って言われたいよって。
もし言われたら、お惣菜の彼女のように可愛くはにかんで会釈するし。
でもこんな独り言ばっかり言ってたらダメだ…。
可愛い独り言いえるようにならないと…。
可愛い独り言ってなに…?
そもそも独り言言う時点で可愛くないのか…?